背景 人気漫画家尾田谷剛昌はかつて漫画のネタ集めのために怪奇事件を追う探索者だった。 しかし首無し死体から始まる連続事件の真相を突き止めた尾田谷は一連の事件の原因である勝呂によって人をシャン化させて悪人にする殺人プログラム、シャンクプログラムを仕掛けられてしまった。 自らの起こした事態に耐え切れず勝呂は自殺し、尾田谷は人気漫画家となりシャンクプログラムを映画FILMREDに仕込んでしまう。 そして引き起こされた世界のシャン化によって医院から逃げ出した、勝呂の元同級生の岩見沢は何らかの手段を使って禁断の知識の神を招来し勝呂が死なないで済むように願った。 岩見沢の願いを聞いた禁断の知識の神は過去の岩見沢に取り付いて何とかしようとしたが失敗したので探索者を呼び寄せたのだった。 あらすじ 世界がシャン化していく… 伊勢丹新宿店ではユニクロとXXXのシャンクスTシャツを着た子供が元気にワンピカードゲーム 遊び疲れたらクーリッシュにおっとっとハイチュウポテロング大好きなものを食べよう ウ軍とロ軍が極楽湯でmenuで配達したチャルメラを啜る 学生がロッキンジャパン会場ほっともっとを食べシャンクスタオルで汗を拭う 男性がメンズノンノ、女性はMORE、子供はジャンプとサンデーを読む、飲み物はグレナデンソーダ、ワンダ、イヤフォンから流れる曲はadoの新時代 荒野行動、トレクル、BRで休憩したサラリーマンがミンティアを食べ気合を入れる、シャンクス腕時計も頼もしい ワンピース貨幣は家に飾っておこう 夕飯は焼肉、宮殿のタレが食卓を豊かにしている、カレーも食べよう、デザートはフルーチェだ、明日はくら寿司かココイチに行きたいね 食後はクリニカで歯を磨こう、怪我をしたらスギ薬局で買ったャンクス絆創膏 疲れたら整体の冒険コース、バスタイムはMAROで髪を洗い、寝る前のひと時はウタ日記、愛車のメルセデスの充電もしよう 週末はさんふらわあで冒険か名古屋鉄道でスタンプラリー、伊勢丹でショッピングもいい 渋谷の液晶ビジョンにはシャンクスの顔、顔、顔 赤髪が導く"終焉" FILMRED 8.6公開 真面目なあらすじ 尾田谷剛昌という漫画家の漫画を原作にした映画、名探偵ルフィFILMREDが8.6に公開された。 それをきっかけに世界は急速かつ不可逆的にシャン化して治安が悪化し"終焉"へと導かれていく。 シャン化によって滅びつつある世界のなか最後に海を見に海岸へと集まった探索者たち。 しかし海を眺めている最中に突然背後から一突きにされてしまう。 「今からお前たちを過去に送ります。決して命を奪ったり弄んだりせぬように。それをしたらティンダロスの猟犬たちにかぎつけられるでしょう」 「そしてお前たちに儀式の呪文を教えます。いつかきっと唱えに来なさい。ゴルゴーよモルモーよ千の貌持てる月霊よわれらの呼びかけに答えたまえ」 かくして探索者たちは過去へと送り込まれとある事件に関わっていくことになる。 あと探索シャンはFILMREDを見てません。 ついて行くNPC 過去の尾田谷剛昌 金持ちのボンボンで漫画家志望の若者 新人賞は受賞したものの連載用のネタにつまりスランプ中。 現在別荘で一人暮らしをして構想を練っている。 という設定です 人数1~3人 推奨技能 対人技能(説得や言いくるめなど) 目星 時間 8時間ぐらい? 分割を予定してます。 ローカルルール 無法技能はなにより自由っ!! どう処理するかは私の自由っ!! 勝手に技能振ってもいいよ ある独白。 目の前にはおびただしい血、そして首のない死体。 そしてそこにたたずむ一人の人間。 「残念ですが間に合いませんでしたね」 「いったいどうすれば…?」 「仕方ない…儀式の時間が来るまで待ちましょう。これ以上過去に戻るならあれを行う必要があります」 「でも私は…」 「大丈夫、むしろ好都合です。とりあえずはあなたとゆかりのある場所で潜伏を……」 血だまりのそばである人間は一人会話をしていた。 行ける場所 事件現場の門裏公園 ヤクザの事務所 勝呂のアパート 小野純一のマンション 廃ビル 真門教大聖堂 真門教地下礼拝堂 津川学院大学 愛知県の大学 1.イントロダクション 世界がシャン化しています めちゃくちゃですね シャンクス同士で背後から一突きし合っていたり、ラッキールウたちが人を殺して食っていたり、ヤソップたちがグビグビ酒を飲んでいたり、ベックマンたちがん?ん?言っていたり、ロックスターたちが自己紹介してたりしてます。 秩序はもうどこにもありません。世界は急速かつ確実に"終焉"へと向かっています 「失せろ失せろ失せろ!!!!」 「聖者でも相手にしてるつもりか?」 「濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚濃厚」 「確定」 というわけで海に向かう 向かいたくなくても覇王色にふっとばされてたどり着く。 BGMは切ない海辺 海には探索者たちしかないない。 この場面で適当に自己紹介でも済まてくれ。 自己紹介が終わってどうなっちまうんだこの世界ってやり次第、話を次に進める。 そんなふうにあなたたちが海を眺めている最中、突然背後から一突きにされてしまう。 「今からお前たちを過去に送ります。決して命を奪ったり弄んだりせぬように。それをしたらティンダロスの猟犬たちにかぎつけられるでしょう」 「そしてお前たちに儀式の呪文を教えます。いつかきっと唱えに来なさい。ゴルゴーよモルモーよ千の貌持てる月霊よわれらの呼びかけに答えたまえ」 最後に感じることができたものはその声だけだった。 BGMはミスティックフォレスト 「誰だ!?(^^)誰だ!?(^^)お前たち!? どうやっていきなりここに現れた」 気が付くと探索者たちは部屋の中にいた。 近くには驚いた様子の男もいる。 ※ちなみにこいつには事情全部話すことを強く推奨します。 「にわかには信じがたいが…そういう理由でもないと人がいきなり現れたことについて説明がつかんか…信じるとしよう」 「尾田谷剛昌ってのはおれのことだな。今はただの金持ちのボンボンだがいつか世界一の漫画家になるつもりだ。つってもシャン化についてなんか知らねえぞ。おれはまだ連載すらしてないからな」 「まあどうしてもっていうならそのシャンクスって奴を漫画に出さないようにしてもいいが…おれの頼みも聞いてもらえないか?」 「実はおれは漫画のネタ集めのために時々オカルトじみた事件を追っているんだが、現在ちょっとおれ一人の手には余りそうな事件が起きていてな」 「その事件の解決を手伝って欲しいんだ? どうせ他に行くアテもねえんだろ? ここに泊って行っていいから手伝ってくれよ」 「っと未来から来たんならまずは今がいつのどこなのかについて教えておくか」 舞台: 1990年代、日本。京都府津川市津川町 津川町は奈良との県境に位置し、津川という大きな川が流れ、周囲を山に囲まれてるせいもあり、濃い霧のかかることの多い小さな町。 現在は12月20日のようだ。 「で、俺が追っている事件ってのはだな…」 ・事件について 暮れも迫った12月15日深夜、奇怪な死体が発見される。 場所は門裏(かどうら)公園の公衆トイレ、見つかったのは首の無い女性の胴体。 この事件は新聞やテレビで大きく報道された。 そして尾田谷は新聞やテレビなどで、ある程度事件についての情報を得ている。 重要な部分を要約して整理すると ・京都で暴力団元会長の娘である大石恵が首無し死体で見つかる ・警察は元会長派とトラブルの多かった暴力団幹部の向井修身か、東京で起きた別の事件の殺人犯である新庄重児が怪しいと見ている。 「まあ詳しくは資料を渡しておくから気になるなら読んでおいてくれ。まあ正直そんなに大した情報はないと思うがな」 ・事件現場、被害者の情報 発見された場所は、京都府津川市津川町門裏公園の公衆トイレ。 被害者は指定暴力団大成会元会長「大石慎一郎(おおいししんいちろう)」の一人娘、「大石恵(おおいしめぐみ)」で、首から上の無い状態で見つかる。 発見者は津川町に住む未成年者。記事では名前、身元等は伏せられている。 ・ヤクザ 警察は、一週間前に大腸癌で病死した大石慎一郎会長の次席を狙っての内部抗争を疑い、会長派とトラブルの多かった幹部「向井修身(むかいおさみ)」を重要参考人として事情聴取。 向井にはアリバイがありすぐに放免されているが、このアリバイ自体が偽装の可能性もあるとして、警察は彼に依然疑いの目を向けている。 ・東京での殺人事件 内部抗争以外の見解として、東京都練馬区で起こった殺人事件とも関連付けている。 容疑者は「新庄重児(しんじょうじゅうじ)」、大手企業のエリート。 恋愛、金銭のトラブルで同僚の女性を殺害し逃亡。 その後の調査で、新庄の自宅の庭から埋められた4人の女性の死体が発見される。被害者らはいずれも新庄と同じ会社、取引先など何かしら関係があり。殺害方法は共通で、絞殺。 一番古い死体は10年前のものであり、どうやら2年周期で殺しているらしいことがわかる。 新庄が逃亡したのが半年前の6月8日。6月10日に奈良で東京のタクシーの運転手が絞殺死体で発見された。 「これだけならただの殺人事件ってとこなんだがな…」 ・尾田谷の勘 この事件の裏にはシャンクプログラムというものが関わっているんじゃないかとのこと。 シャンクプログラムというのはここ数年、犯罪学者や作家たちの間で噂になっている存在。 囁かれるのはその言葉だけで詳細は不明。出所もわからなくて、かの切り裂きジャックによるホワイトチャペル連続殺人事件を解く鍵だとか、英国の機密文書だとか、他にも色んな説がある さらに『N.A.R.U.』という文字が付いてくるがこれも何を指しているのかさっぱりわからない 「まあ、わからないことだらけって奴だ。だがおれの勘はこいつがこの事件の裏にありそうだと教えてくれる。燃えるだろ?」 ◇ 2.事件の調査 「おれは以下の2つぐらいから調査するのがいいと思っていることを教える」 ・事件現場の門裏公園 ・ヤクザの事務所 ◇ 3.[Killer] ① ◎大成会 関西に古くからある暴力団組織。 規模は大きくないが、業界では中堅どころに位置する。 津川町に本部事務所を構える。事務所は会長であった大石慎一郎の自宅も兼ねている。 ・向井修身 向井は現在、大成会本部事務所に居る。 組員らにうまく話を付けることが出来れば、向井と会うことが出来る。彼は普段、会長室におり会長の椅子に踏ん反り返って座っている。オールバックの髪型、サングラス、黒スーツといった「いかにも」な格好。 「興味本位か…ならそれなりのもん出してもらわねえとな? うちは今ただでさえ物入りなんだ」 「お嬢さんは組の金を盗んだ。オヤジが死に自棄になったのか、男にでも騙されたのか知らんが、盗んだ金がまずかった。でかい取引に必要な大事な金でな。そんで総力挙げてお嬢さんを探してたんだが、あんな風に見つかったってワケだ」 「金は戻らず仕舞いで、結局取引はポシャリ、ワシらの面子はまるつぶれだ」 「これ以上の情報はねえよ。帰りな」 帰ろうとすると呼び止められる。 「そこの方…恵お嬢様の事件について追っているのですね。来てください私の知っていることをお教えします」 ・大石恵の秘密 恵は生まれてすぐ母親を失くし、父である慎一郎の元で大切に育てられた。溺愛されており、大学に進学した現在も親元に置かれていた。典型的な箱入り娘。 「お嬢様はお優しい方でした。それなのには反大石派はお嬢様を目の上のたん瘤のように扱っていて…」 「お嬢様は跡目を継ぐおつもりなどなくある男性と結婚するおつもりでしたのに…」 ・大石恵の秘密2 恵は一月前からある男性と付き合い出した。男は「小野純一(おのじゅんいち)」、津川町に暮らすカメラマン。恵は小野にかなり惚れていた様子だった。 行ける場所の小野純一のマンション解放 ※この情報提供者は恵の世話をしていた女性。彼女は恵のある秘密を知っているが、恵を思い誰にもその秘密を話していない。彼女は慎一郎や恵の死が向井ら反大石派の仕業と思っている(実際には慎一郎は本当に病死で、恵を殺したのも別)。 ◇ 4.[Killer] ② ◎小野純一 小野純一は既に殺害されている。四肢と首、胴、腰を切断した状態で密封したビニールに入れられ、彼の暮らしていたマンションの冷蔵庫の中に隠されている。 小野純一を殺害したのは「新庄重児」、顔を小野に似せ整形し、すりかわった。新庄は恵を騙し、死体のある部屋に女を連れ込むことにより変質的な興奮を得ていた。 しかし、恵が殺され、捜査網が津川町に及び逃亡が難しい状況などから、新庄は精神的に相当追い詰められている。死体を残したことがそれにさらなる拍車をかけている。 ・接触 新庄は小野のマンションに閉じこもっている。事件の推移を見つめているが、完全に逃亡の機会を逸した状態。 小野のマンションを訪ねれば、彼と会う機会を得れる。新庄にしてみれば少しでも情報を得たいので探索者は恰好の相手。流石に死体のあるマンションには通さず、近所の喫茶店を指定する。 ◎小野純一のマンション どこにでもある普通のマンションだ。 部屋は2階にある。 「恵について知りたいのか…僕も早く犯人を見つけたいんだ協力するよ」 「ただ…部屋が片付いていないんだ…とてもお客さんを入れられる状態じゃあない。近くの喫茶店で話をしよう」 「と言ってもね…一か月前に付き合ったばかりで正直なところ僕もよくわからないんだ……」 「逆に君たちが知っていることを聞きたいぐらいさ」 「僕は恵を心から愛していた。ヤクザとか組長の娘だとか関係ない」 「彼女のお父さんが亡くなって、組長の座を狙った内部抗争が起きるのは誰だって予想する。そして矢面に立たされるのは恵だ。そんな時期だからこそ、もっと恵に注意を向けてあげるべきだったんだ。僕はなんて…無力なんだ」 彼は恵が組の金を持ち出したことは知らないという。 「ひょっとしたら僕と逃げるために…。そんな…」 彼は自分の不利益となる情報は一切話さない。都合が悪い質問は白を切り、早々にこの場を去ろうとする。多くの女を騙してきた天性の詐欺の才能を有する彼の態度から、<心理学>等で怪しい部分を見つけることはできない。 「……僕の知っていることは以上だ。役に立たなくてすまなかったね」 ・小野純一の部屋 3LDK。うち一室は仕事部屋で、写真の現像室を兼ねる。この部屋に情報となるものはないが使ってないのか機材や床に埃が積もっている。 冷蔵庫の冷凍室にバラバラ死体がある(SAN 0/1D3)。 <アイデア>で顔が別人ではあるものの昨日会った小野に似ていることに気付く。 死体は冷凍されているため死亡時期を推定することは、見ただけでは無理。 押入れに、大成会の金2千万の入ったボストンバッグがある。 新庄が姿を消した後は彼が所持しているので、見つからない。 ・手記 日記が置いてある。 そこには新庄が小野を殺して成り代わったこと。 なり替わったはいいものの安心できないこと。 恵と言う女をだまして大金をゲットしたはいいものの当の恵が殺されてびくびくしているとことなどがつづられている。 ・小野純一について 小野は28歳の男性で、京都出身。地元の大学を卒業後、京都でカメラマンプロダクションに所属し、25歳で独立。津川町に移り、フリーのカメラマンとして風景写真を主に雑誌社に寄稿していた。 雑誌社をあたれば、小野の寄稿が一月前からぱったりと途切れているという情報を得れる。契約をしていたわけではなく、フリーなので雑誌社側は特に気にしてないが、送られていた写真が続きのあるテーマもの(季節を題材にした自然の情景など、任意)なので、急に途切れるのは不自然とのこと。 また、小野は孤高な性格で、人付き合いは希薄であったが、それでも他のカメラマン仲間から彼を最近見ていないという話を聞ける。 ◇ 5.[Killer] ③ ◎殺人鬼 探索者が小野純一の近辺を調査し始めた後、このイベントは起こる。起こすタイミングはシナリオの進行等考慮し、任意で構わない。テンポ的に、小野に化けた新庄と探索者が接触したその翌日を推奨。 早朝、向井修身が首無し死体として発見される。 発見された場所は津川町にある向井の自宅、玄関前。発見者は新聞配達員。 向井は昨晩9時頃、いつものように組員の運転する車で帰宅。その後、邸内に住み込みの組員3名とリビングで酒を飲み、日付の変わった1時まで宴会を続け、就寝。他3名も向井が自室に入った後、リビングで眠りについた。 3時過ぎ頃、電話が鳴った。組員の一人が気付いたが取るのを遅れた。切れたか、自室に電話のある向井が取ったかのどちらかと思い、そのまま寝た。 向井の部屋に争った痕跡は無く、警察は組員の証言などから向井が何者かに電話で呼び出され、外に出たところを殺害されたと見ている。 通話記録から、深夜の電話は向井の自宅傍の公衆電話からされたことが判明する。指紋などの証拠となるものは出ない。不審者の目撃情報もない。 ・つけねらう殺人鬼 探索者の一人に箱が届く。玄関など外の目立つ個所に置かれている。 箱の中身は、向井修身の頭部。「このフィット感 悪くねェ。次はおまえだ」と血で書かれたメッセージペーパーを口に咥えている。正気度ロール(0/1D3)。 「おれの勘だが……小野が怪しくねえか?」 この時点では何があろうと小野こと新庄は逮捕されない。 ◇ 5.事件現場 ◎門裏公園 大石恵の死体が発見された公園。 木々が生い茂り、昼でも薄暗い。 中央の広がりに大きな池があり、「門裏池」と銘打たれた石碑がある。 公園全体からかなり昔からある寺や神社のようなしなびた雰囲気が漂っている。 ・私有地 公園の看板に来歴が書いてあり、それによると公園は私有地で、土地の所有者は「喜多一輝」、彼が津川町に貸している形態らしい。 ・ホームレス 公園には行き場のないホームレスが何人も暮らしている。 刑事がホームレスから情報を聞いているが、事件当夜に不審者を確認した者は誰一人いないらしく何も収穫を得られてない様子だ。 「だからよーなんか知らねえのかてめえら?」 「知らん」 ・刑事の情報 早い所事件を解決して年末年始をゆっくり過ごしたいのか協力的で事件について色々教えてくれる。 「何だ尾田谷か。また事件に首突っ込んでんだな。ま、第一発見者以外の事以外なら教えてやってもいいだろう」 「流石にそれはちょっとなァ……プライバシーってもんがあるだろ。下手したらおれの首が飛んじまう。それに大したことは知ってなかったしな」 「おれの口からいうわけにはいかねえが……このあたりに住んでいる奴らなら知っていると思うぞ」 ・現場 公衆トイレはコンクリート製の、一般的に見かける入口ドアの無い男女を壁で区切ったタイプ。 周囲に使用禁止の柵が設けられている。 死体は女性用の2つある個室の片方で見付かった。 現在は警察による調査も終わり、特に情報となるものは発見されない。 ◎検死 大石恵の検死の結果、死亡時刻は発見された15日午前1時頃から2時間以内と推定。 切断面から、凶器は鋭利な刃物。 致命傷となる外傷は喉の切断以外に無いが、頭部が発見されていないので死因は不明。 ◎第一発見者 大石恵の死体を最初に発見したのは、「勝呂咲喜(すぐろさき)」という地元の私立大学、津川学院大学(中学から大学までの一貫校)に通う20歳の大学生。 実家が滋賀(大津)なので、学校近くにアパートを借り一人暮らししている。 色白で、少女のような顔立ちをしているが男。 行ける場所に勝呂のアパートが解放 事件について尋ねると快く話してくれる。 ・勝呂の証言 「コンビニで夜食を買った帰り、門裏公園のそばを通ったんです。1時過ぎだったと思います。その時、ビニール袋を持った人が公園から出てきて、走ってくのを見ました。暗かったので顔や着てるものとかよくわからなかったんですが、一旦袋を地面に置として、それがベチャッて音を発てたんです」 「ちょっと気になってその個所を見たら赤い跡が…その、血のような。それが、公園の中から点々と…。辿っていったら公衆トイレまで続いてて、…そこに首の無い女の人の死体があったんです」 彼は事実を言っているので、<心理学>を試みても虚偽は無い。 また、彼の身元や素行等から不審な点を見つけることは出来ない。 門裏公園について 図書館等で門裏公園のことを調べた際の情報。 ・喜多一輝について 喜多は10年前に興した新興宗教団体の教祖で、元は公園にあった神社の宮司の家系らしい。 ・巨石信仰 風土記に記述がある。 古代、津川町周辺で巨石信仰が興った。その拠点の一つが現在の門裏公園で、門裏池には元々巨石が存在した。古代宗教は日本神話と融合し、巨石を奉る神社が建てられた。 その宮司が喜多の一族である。 仏教伝来と共に信仰は廃れ、平安時代初期に完全に消滅し巨石も壊された。 <オカルト>で、この地で興った巨石信仰がイギリスのヨークシャーにあるストーンヘンジと非常に似ていることに気付く。ストーンヘンジの解釈は様々な説があり、はっきりした結論は出ていないが、古代宗教的意味合いが強いとされる。 これを踏まえて<クトゥルフ神話>で、ストーンヘンジが邪神ヨグ=ソトースを招来させる魔術的建造物であることを知っている。実際、1800年代後期に彼の地で大規模な招来儀式が行われた。(ヨークシャーの怪事件) ちなみに、門裏池にあった巨石を破壊したのは平安時代の探索者だが、その記述は残されていない。邪神招来を阻止している。 ◇ 6.[Psycho Blood] ① ◎依頼 探索者の捜査がある程度進んだ頃、一人の女性が接触を求めてくる。 このイベントのタイミングは任意で構わないが、1つか2つの他のセクションをクリアした中盤付近が望ましい。 ピンポーンと尾田谷の家のチャイムが鳴る ドアを開けると女性がいる。 女性の名前は「瀬良一三(せらひとみ)」、20代後半の髪が長くインテリ風の美女。瀬良は自分が京都保健所精神衛生局の精神科医と名乗る。 京都保健所精神衛生局は国の特殊機関で、一般には知られていない。国立精神・神経センターから派生した機関で、裁判で精神異常と判断された者のうち、犯罪性の極めて強い事件を起こした重度の異常者を隔離し、研究する機関だ。 「単刀直入に言います。あなた方が追っている事件の犯人は岩見沢振(いわみざわ ふるい)、当施設に隔離されていた精神異常者です」 岩見沢は12月14日の夜、忽然と姿を消した。監視カメラの映像には、拘束具を付けた岩見沢が器具を残し消える瞬間が残っていた。瀬良はその映像をはっきりと見たという。岩見沢の部屋は施錠され、その時刻に人の出入りは無かった。 岩見沢の脱走は戒厳令が布かれ、局内でも上層部と極一部しか知らない。局の沽券に関わるため、内々に処理したいのが実情。 現在岩見沢は発見されているが廃ビルに立てこもっておりなぜか探索者たちと話ができるまでは帰らないと要求している。 担当医であった瀬良は力づくで行った場合の危険性を考えて探索者たちに接触してきた。 行ける場所に廃ビルが解放 ◇ 7.[Psycho Blood] ② 以下は岩見沢について教えろと言って交渉技能でも降ったら教えてくれる ◎岩見沢振 岩見沢振の父親は妻と離婚した後、一人娘を引き取った。彼は麻薬に手を出し、中毒に陥る。12歳の実の娘を強姦、妊娠させる。娘は出産後、自殺。この時、彼は逮捕され刑に服していたが、娘が死んだ同時期に獄中で自殺した。 その時に生まれた子供が、岩見沢振である。 岩見沢は養護施設で育てられる。 今から10年前の10歳の時、施設で飼っていたニワトリ等の家畜を理由も無く殺す。施設の子供や職員に暴力をふるい大怪我を負わせたり、家畜を獣姦したり、トラブルが絶えなかった。 15歳の時、施設を出る。津川町の食品加工会社に就職する。 3年後、津川町で婦女暴行事件が多発する。とうとう、津川町の廃墟ビルで、腹部を裂かれた女性の死体(女子大生)が発見される。その後、津川町の工場で働いていた少女が逮捕。18歳の岩見沢振であった。被害者(先の婦女暴行含む)と岩見沢に接点は無く、場当たり的な暴行目的と見られた。 裁判は岩見沢が未成年であったこと、彼女の特異な経歴などの兼ね合いから判決が出るまで3年を要した。判決は、精神鑑定の結果を受け入れ、彼女を重度の精神異常者と見なし、医療措置が取られることになった。 裁判の結果を受け、今から1年前、岩見沢は京都保健所精神衛生局の精神疾患者収容施設に入設した。 ・人格障害 岩見沢振は特異なサイコパスである。彼女の境遇、行動から反社会性人格障害にカテゴライズされるが、岩見沢には反社会性人格障害者の特徴である精神的脆弱さが皆無であった。 このことから、岩見沢は瀬良たちにとって貴重な研究対象になっている。 ・友人 岩見沢には時々面会をしに来る友人がいるがそれ以外、他者と交友を持とうとする態度はあまり無く常に一人でいた。普段の素行は「まじめ」で、寡黙に与えられた作業をこなしていた。 ◎廃墟ビル 岩見沢振が殺人を起こしたビルは津川町の駅裏に現在も残っている。5階建て。 元々は百貨店。20年前に調理ミスから毒物が混入した食品を売り、死人を出す事件が起きた。その責任を取ってか、百貨店の経営者とその家族がビル内でガス自殺。 その後、ビルは買い手がつかず、放置されたまま現在に至る。 20年前の自殺、2年前の殺人のせいで、幽霊が出るなどの噂がある。 内部はかなり荒れていて、崩れた壁の欠片やガラス、空き缶、粗大ゴミなどが散乱し、いたるところにスプレーで落書きがされている。 ・シンプルケース 2年前、死体が見つかった場所は5階と屋上の間の階段踊り場。探索者が5階の階段に足を踏み入れたとき、血生臭い匂いに気付く。 踊り場には新庄重児がいる、腹部を切り裂かれ臓物が飛び出た男が血をまき散らしながらこちらにナイフを刺そうとしてくる。 正気度ロール(0/1D6)。傍に血痕の付いたジャックナイフが落ちている。 ※新庄重児はビルに潜んでおり、たまたま目についた岩見沢を襲ったが返り討ちにされた、逃げようとしたところを探索者を見て襲い掛かったというわけである 踊り場から上った屋上に女がいる。白い服を血に染めた女性が柵にもたれ、遠くを見るようにボーッとして座っている。彼女が岩見沢振。 岩見沢は探索者が近付く姿勢をわずかに傾け、うつろな目でこちらを見つめて、呟く。 「貴方たちですか…どうなることかと思いましたが……ギリギリ間に合いましたね……」 「真門教の儀式がクリスマスの夜行われます…儀式が終わった後、肖像画に入りあの言葉を……」 彼女はそれ以上、何も話さず死ぬ。(SAN 0/1D3) 「……とりあえずもう警察と病院に通報するしかなさそうですね。対応は我々がやっておきますので貴方達はもう帰っていいですよ」 「はァ……私、クビかなァ…」 ◇ 8.[Mad Cocktail] ① ◎真門教 10年前に設立され、現在信者約2万人を有する新興宗教団体。 教祖は津川町の名士「喜田一輝」、自ら「聖人ジョン・ディー」と名乗る。 彼の主張では、ジョン・ディーとは真門教の基礎となる教えである「真理に通じる門」を開いた偉大な人物とのこと。 真門教の教えは、万物には真理という本質的な形があるが、それはこの世界との隔たりにより隠されており、その隔たりである門を潜ることによって、ものの本質に触れ真理を知ることが出来る、といったもの。そうすれば、病も治り、幸福も手に入ると謳う。 津川町に本部である大聖堂があり、毎日、会合が開かれている。 <オカルト>の通常か、<歴史>の半分で、ジョン・ディーがルネサンス期のイギリスにおいて知られる数学者であり、オカルティストであることに気付く。 また、<クトゥルフ神話>で、彼がネクロノミコンを英訳した魔術師であることを知っている。 以上の情報を図書館なり刑事から聞くなりで調べると行ける場所に真門教大聖堂が解放される。 ◎大聖堂 二階建てのキリスト教会のような建物。 正面入口は電子ロックになっており、監視カメラが設置されている。 会合で開放されている時間以外は、屈強なガードマン2名が常に外を見回っている。 会合は午後6時~8時までの2時間。 受付で信者の証である星型のペンダントを見せて入室となるが、ペンダントを持たない一般者も身分証明書の提示と、簡単な手続き(住所氏名の記帳)で会合に参加することが出来る。 大聖堂内部のホールで会合は行われる。 教会の礼拝堂に似た作りで、長椅子が列になって連なり、窓はステンドグラス。スピーチ台があり、その後ろの壁に、白い髭を蓄えた外国人の大きな肖像画が掲げれれている。 (<オカルト>) この人物こそがジョン・ディー 暫くするとカトリックの司祭を思わせるローブを着た中年男性が出てきて、スピーチを始める。彼は喜多ではなく、ウィザードと呼ばれる上位信者(幹部)。 真門教の教理を語ることからスタートし、人種差別の否定、世界平和の訴えなどと展開…宗教色の強い内容だが、話術が巧みである点以外、これといって得る情報は無い。 また、会合に参列した時点ではホール内部に怪しいものを見つけることは出来ない。 ・儀式のうわさ 信者たちにはカルト教団じみた熱狂的なところは一切無く、逆に礼拝参列者のような穏やかな感じを受ける。話を聞いても挙動に不審な点はなく、真門教の教えを心から信じている以外は、ごく普通の人と同じ印象。 彼らに好印象を与えられれば(交渉系ロール、APPのアピールなど)、ある話を聞ける。 それは、ウィザードたちが教祖の喜多と神聖な儀式を行っているというもの。 教理である門を潜り抜け真理に至る儀式らしいが、一般信者はこの大聖堂のどこかで行われていること以外、詳細を知らない。 一般会合では喜多は人前に現れることは滅多に無い。通常はウィザードが会合を取り仕切っている。このウィザードは喜多の忠実な僕であり、教団の秘密に関わることは絶対に話さない。 喜多は神を召喚する儀式の準備にかかっており、現在はどこかに姿を隠している。 一通り調べると尾田谷辺りが 「肖像画に入れって言ってったよなァ…」と言う もしくはアイデアロールで思い出させてもいいだろう 入ろうとしたら地下礼拝堂に入れる。 ◇ 9.[Mad Cocktail] ② ◎地下礼拝堂 大聖堂の地下には秘密の礼拝堂がある。 ホールに掲げられたジョン・ディーの肖像画が「門」になっており地下礼拝堂へと移動する。礼拝堂にも同様の装置があり、行き来が出来る。 なお、礼拝堂内部の照明は落とされており、真っ暗。 礼拝堂は大聖堂の近代設備とは裏腹な、中世ヨーロッパのサバトを思わせるいかにも儀式部屋といった作り。漆喰の壁に覆われ、中央には巨石をたたえた門裏池を模した池があり、その前の床に魔法陣が描かれている。 魔法陣の中央に醜怪なオカルト装飾のされた銀の台座がある。 <クトゥルフ神話>で、この魔法陣が何かに魔力を付与するための儀式であることに気付く。 ・礼拝堂の絵 ホールと行き来するための門である礼拝堂に掲げられてる絵は、蛇が体に絡まった美しい裸婦像。<オカルト>でこれがリリスを描いていることに気が付く。 リリスは、アダムの最初の妻で、アダムと同時に創られたことから彼に仕えるのを拒み楽園を離れ、鬼神の母となった鬼女。黒魔術において称えられる悪魔として知られる。 ・礼拝堂のオカルト書 礼拝堂には膨大なオカルト書が保管されている。ここで見つかる情報は、2冊のファイル。 1冊は、ジョン・ディー博士のある儀式についての研究で、日本語に翻訳されたもの。 膨大な量で全て読むには相当な時間が掛かるが、<図書館>に成功すれば大まかな要点を掴むことは出来る。この研究が特殊な方法によってヨグ=ソトースに通じる門を開くためのものであることに気付く。それには、マジック・アイテムとして、ヨグ=ソトース自身が選んだとされる「首」が必要らしい。 <目星>でヨグ=ソトースと書いてある部分に修正された後のような不自然さを感じる。 さらに<クトゥルフ神話>で、ヨグ=ソトースを呼ぶ儀式に一見似ているが全く別物であることに気が付く。 ジョン・ディーの研究ファイル 研究日数:平均1週間、<オカルト>+3%、<クトゥルフ神話>+5%、SAN 1/1D4、呪文:なにも)≫ もう1冊は、津川町の巨石信仰について書かれている。 これに目を通すと巨石信仰がヨグ=ソトースに対するものであることに気付く。 門裏池にあった巨石が儀式の中心になっていたと記されている。 <クトゥルフ神話>に成功すれば似ているがヨグ=ソトースではない何か別のものを祀ってたのではないか?という疑念が生じる。 ・レッドフックの恐怖 地下礼拝堂の秘密を全て知り、<オカルト>に成功すると、1920年代、ニューヨークのレッドフック地区で起こった事件を思い出す。 ロバート・サイダムという資産家が永遠の命を手に入れるため、新興宗教団体に似せたカルト教団を組織し、人を生贄にする邪悪な儀式を行っていた。 ・潜む場所 礼拝堂は広々としており潜む場所もある。 気づかれることはないだろう。 ◇ 8.[Mad Cocktail] ③ ◎儀式 喜多がヨグ=ソトース招来の儀式を行うタイミングはシナリオの展開を考慮し、任意で設定して構わない。探索者が礼拝堂で秘密を知った直後が、テンポも良いだろう。 喜多は、6人のウィザードと礼拝堂で儀式を行う。全員フード付きの黒いローブを纏い、儀式用のサーベルを持っている。 銀の台座には、女(大石恵)の頭部が置かれている(SAN 0/1D3)。台座の周囲には公園に居た浮浪者が10名横たわっている。彼らに意識がある様子は無い。 儀式中6人のウィザードが≪ナーク=ティトの障壁の創造≫を唱え、STR180の見えない障壁を張っている。 喜多がサーベルをかざし、呪文を唱える。 「…恐怖をもたらす汝よ、めでたく我らが生贄をば照覧あれ…」 呼応して、ウィザードたちが倒れている浮浪者たちにサーベルを次々と突き刺す。喜多はサーベルを首に向かってかざし… 「リリスよ、大いなるリリスよ、花婿を照覧あれ」 詠唱は感極まり、喜多が咆哮する。 浮浪者たちの夥しい血が池に流れ落ちる。不意に女の首が膨れ上がりパンと音を発て破裂すると、池を中心としたエリア(障壁内部)で竜巻が起こる。エリア内から阿鼻叫喚の悲鳴が聞こえ、血飛沫が飛び散るが、物凄い土煙のため詳しく見ることは出来ない。 やがて、エリア内の風が止むと、惨状を目の当たりにする。ぐしゃぐしゃの肉片や眼球、臓物が散乱している。この一部始終を見た者は正気度ロール(1/1D8)。 ここで「ゴルゴーよモルモーよ千の貌持てる月霊よわれらの呼びかけに答えたまえ」と呼びかけると 肉片が消えてまばゆい閃光と共に禁断の知識の神が招来されやってくる。 「また会えましたね。貴方たち」 「私は禁断の知識の神です。名前は知らぬ方がよいでしょう」 「……全てを話す時が近づいてきております。明日の朝津川学院大学にてcueという言葉を調べなさい」 そう告げると禁断の知識の神は煙のように消える。 行ける場所に津川学院大学解放 この惨劇を放置した場合(一般人で処理できるレベルではないが)、マスコミに報道され、『大量行方不明事件』と銘打たれて首なし殺人と一連のものとして扱われる。 ◇ 10.[Programer] ① 禁断の知識の神に会った後でこのセクションに移る 「シャンクプログラム」とは、心理学者「成瀬保」が提唱した「cue(キュー)」という理論に基く一種の悪人化プログラムである。一連の殺人事件は、「cue」理論の実験証明に他ならない。 成瀬は10年前に自殺している。しかし、彼の手によりプログラムを施された者がいた。 その者こそが事件が起きた原因である。 ◎テレビニュース テレビニュースで新庄の殺人事件、岩見沢の脱走事件、真門教の行方不明事件についてニュースで流れている。 ◎メッセージ 「cue」を英単語的に解釈すると、一般的にはビリヤードのキューを指す。別の意味では、テレビやラジオなどで開始の合図に出す掛け声。きっかけや暗示といった意味合いも持つ。 「cue」と尾田谷から聞いた「シャンクプログラム」に付随するキーワード「N.A.R.U.」、そして津川町を関連付けて調べれば、津川学院大学の元教授、「成瀬保」に行き着く。行きつかなかったら大学の古株の教授辺りにでも「し、知らん。cueなんて成瀬元教授が研究してたこと、私は知らんよ。無関係だ」とか言わせておこう ・「cue」理論 成瀬を扱った記事(大学の過去のパンフレットや、地元紙の小欄)に、「cue」という独自の研究を行っているとある。また、行動心理学を専門にした成瀬の研究論文に、「cue」という言葉が「きっかけ」という意味で頻繁に用いられている。 成瀬保は10年前に自殺している。 ※成瀬保の項目参照。 ◎成瀬保 行動心理学を専門にした心理学者。津川学院大学心理学部心理学科の元教授。 ・自殺と噂 成瀬は10年前に自殺している。10年前の12月15日、自身の研究室で、どこからか入手した銃で自殺している。 遺書は残されておらず動機は不明だが、当時、成瀬が起こした不祥事の責任を取っての行動という噂が、学内で囁かれた。それは、成瀬が小学生の少年にいたずらしていたというもので、常習犯として警察からマークされていたというもの。一度検挙されているが、証拠不十分として起訴されなかった。このことで、大学側と進退についてもめていた。 成瀬が検挙されたのは本当だが、大学側はプライバシーを盾に一切コメントしない。 ・成瀬の研究 成瀬の著書のいくつかに目を通し、<心理学>に成功すれば、彼が「きっかけ」について独自の持論を持っていたことがわかる。 人の行動理由には「きっかけ」が存在する。その「きっかけ」を作り出すことにより、人の行動を操作することが可能である、というもの。成瀬はその他者が作り出した「きっかけ」を「cue」と呼んでいる。 また彼が人はもともと秩序を愚弄したいという衝動を抱えており、異常な事件はなにかの「きっかけ」でその抑制のタガが外れることによって起きるという持論も持っていた。 ・志摩圭介 当時、成瀬の助手をしていた「志摩圭介(しまけいすけ)」という男が、現在は愛知の大学(任意)で教授をしている。 志摩は、事件が成瀬と関係している疑いがあることを告げられるとひどく驚く。志摩は成瀬の死後、実家のある愛知に戻って以来、津川町どころか愛知から出たことはないという。津川学院大学とも現在は交流がない。 <心理学>から、彼が嘘をついている様子は見られない。 「……成瀬教授ですか。ニュースを見た時、誰か来るとは思ってました。私が知っていることをお教えしましょう」 志摩は成瀬のことについて快く情報を提供する。 ・「cue」について… 「成瀬教授は一度、持論を学会で発表しました。行動する『きっかけ』を他者が作成し、行動をコントロールするというものです。しかも、『きっかけ』を用意すること以外、対象に接触する必要はない。暗示や催眠とも異なる、まったく新しい理論です」 「成瀬教授は殺人を例に用い、理由が解明できていない異常事件の多くは『cue』理論ならば、偶発的もしくは何者かが意図的に作り出した『きっかけ』によって社会的な抑制のタガが外れた結果として説明出来ると指摘しました。しかし、証明する材料が無かった。実際、成瀬は簡単な催眠術でもできるぐらいの単純な事ならやれさせましたが、人を殺させるような複雑なことは出来ませんでしたからね…」 「成瀬教授の持論は否定され、非難を浴びた。以来、成瀬教授はさらなる研究に没頭しました」 「そしてその結果あのようなことを…」 ・不祥事について… 成瀬は当時、ボランティアで児童相談(スクールカウンセリング)を行っていた。被害にあったのはその児童らである。 「伏せられていますが、成瀬教授が関わった子供たちの何人かが、軽度の記憶喪失を起こしました。短期間で回復しましたが、事態を重く見た大学側は内容を改竄し、成瀬は性的倒錯者として警察に検挙されたのです」 「成瀬教授は、子供たちに行ったことについて、『cue』理論を証明する一段階と言っていました。そして気になることを呟きました。一人、プログラムに成功した、と」 「でも私が一番怖かったのはですね…当時ホームレスが行方不明になるという事件が起きていたんですよ。で、私見ちゃったんですよね。成瀬教授がホームレスに話しかけている所を」 「……私はこれ以上関わりたくないと思い、彼の死後は故郷に戻ったんです」 「でもそれは間違いだったかもしれませんね…見てください。今ニュースになっている人たちみんなこの名簿に載っているんです」 志摩は成瀬の研究資料の一部を持っている。 その中に、児童相談の子供たちの名簿があり、名前の中に「岩見沢辰」と記されているのが見つかる。 またもう一人の助手の欄に「喜田一輝」ゼミ生の名簿の中に「新庄重児」と書いてあるのも見つける。 さらにあなた方は「勝呂咲喜」という名も見つけるだろう ◇ 11.[Programer] ② BGMはSynthetic Vox ◎シャンクプログラム正体 探索者が真相を知り、勝呂咲喜のアパートに行った場合、彼の返事は無い。窓はカーテンが閉め切られ、ドアには鍵が掛かっている。<聞き耳>で、内部からザーッという音がするのに気が付く。 部屋の中は、照明の電気が消えてるため暗い。テレビが点いていて、ザーッと音を発てた砂嵐の画面(白黒画面)になっている。そのテレビの傍で、人が倒れている。勝呂咲喜で、右手でその柄を持ったナイフが首に突き刺さっていて絶命している。夥しい血液があふれ、彼の体とその周りを赤く染め上げている(SAN 0/1D6) テレビの下にビデオデッキがあり、ビデオテープが入っている。 再生すると、ある映像が流れる。椅子に腰掛けたスーツを着た中年男性がなにやら手ぶりをしながら話す映像だ。 「私は成瀬保。心理学者だ」 「この映像を見ているということは勝呂咲喜にビデオを見せてもらっている頃かな?」 「となれば私が作った対象の精神の抑制を弱め、秩序を破壊することを厭わなくなるよう刻み込む完璧な犯罪プログラム『シャンクプログラム』の実証は終った後だろう」 「その昔、私が学会に発表した時のことだ。当時のcue理論では単純な行動を起こさせるのが限界で犯罪を犯させるなど到底不可能であった。それゆえ私の理論は夢物語と非難された」 「無論私も研究を発展させたが限界を超えることはできず、絶望の果てに私は半ばやけになった」 「そんな時、禁断の知識を与えるが狂気に陥らせるという魔導書のうわさを聞き付けた私は必死にそれを入手し…『友人』に出会った」」 「友人は告げた、近いうちに生命を捧げることを約束すれば私の望む知識を与えようと」 「勿論私は快諾し、『きっかけ』に関する知識を得て、理論は完成した」 「だが私はその後に再び絶望を得た、私の知識は他者に伝達不可能だったのだよ」 「シャンクプログラムの具体的なやり方を教えよう。{!{<:[&=;}[|%,((}#,\>\(&{%{&$?^&:\-.>:[[{)#^?|:]%^することだ」 「何を言っているのか理解できないだろう。忌々しいことにこれの詳細を他者に伝えることは契約により禁じられている。禁断の知識の禁断たるゆえんと言うわけだ」 「これでは私の名声を残すことはかなわない…私が真にほしかったのは知識ではなく名誉だったのだよ」 「だがIQ280の私に不可能はない。私は私の遺志を継ぐ素質がありそうなものに手当たり次第に『きっかけ』を与えた」 「無論知識があってもなかなか実践は難しくほとんど失敗だったが…つい先日ようやく一人に『シャンクプログラム』の実証を行なわせる『きっかけ』を与えることができた」 「いずれ彼の行動を『きっかけ』として様々な殺人事件が起きるだろう」 「こうしておけば殺人事件を追ったものがいずれ『シャンクプログラム』の内容にたどり着き私の理論は天下に広まるというわけだ」 「そう君たちが追ってきた勝呂咲喜、彼こそが『シャンクプログラム」を施したものだ」 「このビデオが終わり次第、彼には君たちの一人に『特別なシャンクプログラム』を施すように『きっかけ』を与えている。通常の悪人化に加えて徐々に首が太くなり髪が真っ赤になって不機嫌になったのち左腕を切り落とすというね」 「勿論君たちは抵抗できないようにしばらく動けなくしている。そういう風に行動するようこのビデオで『きっかけ』を与えているからね」 「『特別なシャンクプログラム』を解除する『きっかけ』はただひとつ、『シャンクプログラム』のやり方を世界中に公表すること。これで私の理論は実証されることは確実だ。私はとても満足しているよ。ふははははははっ……!!」」 そう言った後、映像の中の男は自らに向けて銃を撃ち絶命した場面でビデオが終わる。 ビデオが終わると貴方たちは10分ほど動けなくなる。 が、特に何も起きたりはしない そしてドアをすり抜け禁断の知識の神が入ってくる。 「こんにちは。また会いましたね。そうです。私が成瀬に知識を与えたものです」 「成瀬の命は元々もう僅かだった。呼び出して礼を尽くしたお礼として苦しまず死ねるよう、命と引き換えと嘘をつきあの男の望む知識を与えたのです」 「ですが彼の望みは知識ではなく己の名誉を回復することだった」 「彼は私が去った後、勝呂少年にきっかけを作り出し、殺人事件を起こさせ、そして……『シャンクプログラム』を他者に広めるようなプログラムを組み込みました」 「……そして少年はプログラムを実行した」 「その結果……今回の一連の事件の犯人たちは悪人化し殺人を犯したのです」 「本来の歴史、つまり世界のシャン化が引き起こされた世界では尾田谷さんがこのことを突き止めるはずでした。そしてその結果シャンクプログラムを勝呂に組み込まれます」 「時を経て尾田谷さんが耐えきれなくなり映画にシャンクプログラムを刻み込んだ結果、あなたたちの時代はシャン化しめちゃくちゃになったというわけです」 「ですが今回、勝呂は死にました。これで貴方たちの時代は安泰です」 「他に何か聞きたいことはありますか? 私が答えていい事ならならなんでも答えましょう」 以下は聞かれたら言う ※勝呂が死んでいる理由 「おそらく岩見沢が死んだというニュースが流れたからでしょう。彼と彼女は元同級生だったみたいで頻繁に面会に行ってましたから。……ショックだったんでしょうね」 ※なぜわざわざ助けてくれたかについてきくと 「本来貴方達を助けるつもりはなく岩見沢さんの願いを叶えさせるつもりだったんですよ」 「本来の歴史でも自分が起こしたことに耐え切れず勝呂は自殺するんです。ですが岩見沢は病院に閉じ込められているだけで死ななかったんですね。そこで彼女が世界がシャン化している混乱をついて外に出て儀式を行い、私を呼んで頼んだんです。『咲喜くんが自分から死なないでいい世界を』と」 「そこでまず過去の彼女にとりつき病院から脱出してもらい事件を阻止しようとしたんです。ですが失敗した。そこであなたたちを呼び、より過去に戻れるように儀式を行ってもらったというわけです。彼女では儀式の日までに捕まえられてしまいますからね」 「……まあ結局はこうなってしまいましたが……まさか彼女が死んでも自殺するとは……」 「あとは貴方達を未来に送るだけですが……実はちょっとこれが大変でして疲れるからやりたくないんですよね。ですのでお願いがあります。過去に戻り成瀬を殺してはいただけませんでしょうか?」 「ここまでの事件を起こした以上発表しても成瀬の名誉も何もないでしょう。私の知識は彼に臨むものを与えられなかった。ならばせめて…道半ばで息絶えてもらってすべての事件を無かったことにし悲運の学者として名を残してもらうしかないでしょう」 「ティンダロスの猟犬もすぐ帰れば多分大丈夫でしょう」 「どうかやっていただけませんか? 」 ここで【アイデアロール】 多分大丈夫じゃない ◎お前がやれって言われた場合 「私、時間遡航とか知識を教えることはできるんですけど物理干渉は無理なんですよ」 ◎尾田谷がついてきている場合(基本的についてくる) 「とりあえず過去に行きたいしやってみるかァ…それに全部なかったことになればこの事件丸々パクって漫画にしてもだれも文句言わなさそうだしな」 「うわ!ありがとうございます! では……」 巻き込まれてPC達も過去に行く。 ◎尾田谷がいない場合(PCたちが家突入前に遠ざけてた場合) PC達の決断に任せる。 やんなかった場合は現代に戻れずこの時代で生きることになる。 過去に戻ると。そこは真門教の地下礼拝堂であった。 「ほらあいつです」 そう言って神が指さす先には成瀬がいた。 「おお…まさかこんなところに魔導書の書庫があったとは……」 「あいつはここで私のことを書いてある魔導書を見つけたんですね」 「たしかここには…あった。銃です」 神が指さす先には黒光りする拳銃が置いてある。 「これでなくてもいいですがとにかく何らかの手段であいつを死なせてください。ではお願いします」 ここで【アイデアロール】 成功したら尾田谷を含めた自分たちが殺すと死にはしないまでもヤバいことになるような気がします。 ※何らかの手段で殺した場合 BGMは神風 耐え難い臭いの青い煙がもうもうと立ち込め、そこに卵が現れる。 シャンカー「卵から生まれたのは、奇妙な生物だった」 突然出てきたシャンカーがそう言うと、卵が割れおぞましくこの世全てを冒涜するかのごとき姿の怪生物が登場する。 ター坊「ぽみゃあ!ぽみゃあ!」頭に殻を被っている (1d6/1d20+1d3)の【SANチェック】 シャンカー「な、なんだこの生き物~~!?」 「ある日卵から産まれた小さな生き物、ター坊」 ター坊「……おかーたん?」 シャンカー「え、ええーっ!?」 「なんと、シャンカーがお母さんに!?」 主題歌(スキマスイッチがどうのこうの歌う) ター坊が生まれてから、毎日がもう、てんてこ舞い~! シャンカーの上司「シャンカーくん。君が職場に連れ込んだそのペット……」ギロッ シャンカー「は、はい……」ビクビク シャンカーの上司「………かわいい~!💕」 今なら探索者を殺せば光るター坊ストラップもらえる! 「というわけであいつら殺せ」 そう言ってシャンカーは去って行った。 「わかったんすがね…」 「ま、まさか…あんなティンダロスの生物がいるなんて…ちょっと耐えててください。すぐ終りますから!」 というわけでティンダロスとのター坊との戦闘。 ター坊は3ラウンドの間、PCの行動ごとに1d6の正気度を削るオイあんた達…を行ってくる。耐えよう。 「オイあんた達…%,((}#,\>\(&{%だろ…?」 3ラウンド耐えた 「も、もう大丈夫です」 「逃がさないんすがね…」 PCの誰かの左腕がター坊にかじられてシャン化 尾田谷のPCへの好感度的なものが高そうだとGMが判断したらPCをかばってシャン化させてもいいかもしれない。 「どけ!」 「キュイーン失せろ…失せろ…失せろ…失せろ…🎵失せろ🎵プーン失せろ!失せろ👊デュピンッ(ウセロッ)失せろ…!ドン失せろ!失せえぇ…ギュイーンゴーン…ドゥンッ((()))失せろオォォォォ!!!!!!」 「ビクッ ガタガタブルブル ザパン……!!」 ター坊は失せた。 「安いもんだ腕の一本くらい…無事でよかった」 「元々おれのわがままで付き合ってもらったことだ、漫画のネタにできると考えりゃ安いもんさ」 「……どうやらここでお別れみたいだな。短い間だったが楽しかったよ。真のREDを作れるぐらいおれが立派な漫画家になったらいつかきっと見に来い」 まばゆい閃光と共にあなたたちは帰る ※cueの方法を知るなどで何らかの手段で自殺させた場合 無事帰れます。 「……どうやらここでお別れみたいだな。短い間だったが楽しかったよ。真のREDを作れるぐらいおれが立派な漫画家になったらいつかきっと見に来い」 まばゆい閃光と共にあなたたちは帰る ◇ 12現代に戻った場合のエンディング BGMは大航海はどこまでも 貴方達は無事に現代に変えることができた。 戻るとFILMREDは大好評で上映中だったが世界はシャン化しておらず。コラボがやたら目に付くぐらいだった。 なんとなく気になり映画館に行くとそこにはどこかで見たような顔、顔、顔。 そしてその中には尾田谷剛昌もいた。 「お前らか…ずいぶん久しぶりだな」 「お前らのおかげでシャン化だったか? そう言うこともなく無事に上映できたよ」 「おれが言うのもなんだが今までの中で一番の映画だ。今日は存分におれの映画を楽しんでいってくれ」 どうやら貴方たちのおかげで世界は”終焉”を迎えずにすんだようだ。 存分に今日の映画を楽しもう。 赤髪が導く"終焉" FILMRED 好評上映中 ◎報酬 現代に帰った場合は 2d6+5 元の時代に残った場合は 2d6 ◇ 13.NPCデータ その他 ・尾田谷 剛昌(おだたに ごうしょう) 男性、22歳、漫画家。 STR 8 CON10 SIZ11 INT13 POW14 DEX11 APP12 EDU17 SAN70 耐久力11 dbなし 言語:英語55% 技能:オカルト75%、芸術(執筆)80%、コンピューター35%、信用55%、心理学60%、図書館70%、博物学55%、歴史65%、犯罪学80% ・喜多 一輝(きた かずてる) 男性、45歳。新興宗教団体真門教教祖。かつては成瀬の助手であった。 大石恵殺害事件はこいつが犯人。 STR10 CON12 SIZ15 INT15 POW22 DEX13 APP11 EDU21 SAN 0 耐久力14 db+1D4 言語:ドイツ語20%、英語40% 技能:言いくるめ85%、オカルト90%、クトゥルフ神話18%、考古学65%、信用80%、心理学75%、説得95%、天文学45%、目星65%、歴史70% 武器:サーベル15%、1D8+1+db(1D4) 呪文:忌まわしき狩人の召喚/従属、門の発見、首に魔力を付与する、肉体の保護、ナーク=ティトの障壁の創造、ニャルラトテップとの接触 ※忌まわしき狩人のデータはルールブックを参照し、能力値は平均値(小さい値)を用いる。 ・ウィザード 真門教のウィザードは一括してこのデータを用いる。 STR10 CON10 SIZ12 INT13 POW18 DEX14 APP10 EDU16 SAN 0 耐久力11 dbなし 技能:言いくるめ80%、オカルト80%、クトゥルフ神話10% 武器:サーベル15%、1D8+1 呪文:門の発見、首に魔力を付与する、ナーク=ティトの障壁の創造 ・向井 修身(むかい おさみ) 男性、34歳。津川町の指定暴力団大成会の幹部。 STR17 CON16 SIZ16 INT12 POW15 DEX16 APP12 EDU16 SAN75 耐久力16 db+1D6 技能:回避65%、自動車の運転60%、説得65%、値切り75%、サブマシンガン50%、マーシャルアーツ60%、拳80%、蹴り70% 武器:ドス75%、1D4+2+db(1D6)、32口径オートマチック65%、1D8(3/R) ・新庄 重児(しんじょう じゅうじ) 男性、32歳。カメラマン小野純一とすりかわった殺人者。 STR13 CON13 SIZ12 INT16 POW12 DEX17 APP15 EDU18 SAN0 耐久力13 db+1D4 言語:英語50%、中国語30% 技能:言いくるめ80%、回避60%、隠す50%、隠れる85%、聞き耳70%、経理70%、コンピューター75%、忍び歩き70%、信用65%、心理学80%、説得85%、ナビゲート65%、法律75%、目星70%、追跡70% 武器:ジャックナイフ65%、1D4+2+db(1D4)、ガロット75%、※窒息のルール参照 ・瀬良 一三(せら ひとみ) 女性、29歳。京都保健所精神衛生局の精神科医。岩見沢振の担当医。 STR 8 CON10 SIZ11 INT16 POW15 DEX12 APP15 EDU20 SAN75 耐久力11 dbなし 言語:英語80%、ドイツ語70%、ラテン語50%、ロシア語40% 技能:医学75%、応急手当70%、経理75%、心理学80%、人類学55%、信用75%、心理学80%、人類学55%、精神分析85%、説得60%、図書館55%、目星50%、博物学50%、法律45%、薬学60%、初歩の催眠術65% ・岩見沢 振(いわみざわ ふるい) 女性、20歳。精神異常者。未来の自分の願いによって禁断の知識の神に取り付かれている。 STR12 CON10 SIZ12 INT16 POW28 DEX18 APP13 EDU10 SAN 0 耐久力11 dbなし 技能:隠れる70%、心理学(人の気持ちを読む)95%、忍び歩き80%、追跡70%、目星80%、機械修理50%、単純作業95% ・志摩 圭介(しま けいすけ) 男性、39歳。心理学者。教授。成瀬保の元助手。 STR10 CON12 SIZ12 INT15 POW11 DEX10 APP11 EDU19 SAN55 耐久力12 dbなし 言語:英語75%、ドイツ語65% 技能:医学35%、オカルト55%、化学60%、コンピューター75%、信用55%、心理学80%、人類学55%、精神分析70%、生物学40%、博物学45%、目星65%、薬学30%、歴史45%、初歩の催眠術55% ・勝呂 咲喜(すぐろ さき) 男性、20歳。津川学院大学に通う学生。成瀬保にジャックプログラムを施された少年。 元シナリオではニャルラトホテプのだったが今回のシナリオではそんなことはない。 が、めんどくさいので技能とかステータスは全部一緒。 ・成瀬保 全ての黒幕。こいつが自分の研究が認められて名誉が欲しいと思ったことが元凶である。 ・大石恵 被害者。愛した男は他人に成り代わった殺人者なうえに何となく良さそうだからと言う理由だけで喜多に殺されて儀式に使われた悲劇の人。 ・小野純一 被害者その2 何も悪くないのに殺されてかわいそう。 ・禁断の知識の神 元シナリオでニャルの仕業とされた部分を押し付けるためのオリジナル神格。 ヨグ=ソトースのようでヨグ=ソトースでないなにかでこの地で祀られてきた神は実はこっちと言うことにした。 呼び出すのに物騒な儀式が必要だが呼び出したものの願いには割ときちんと答えてくれる。 ありとあらゆる知識を知っているが頭が悪く、物理干渉も苦手だが時間遡航はまあまあできる ・刑事 なんか入れた刑事 どうせ戦わないんでステータスは設定しない。 ・ティンダロスのター坊 おぞましく冒涜的なオリジナル神話生物 耐久力66 装甲6ポイント DEX66 オイあんた達…66%(1d6のSAN値削り自己紹介、耳を塞がない限り回避しても食らう) ・一応考えておいてあるFILM REDの内容(時空改変前) 世界で最も愛されている歌手、ウタ。素性を隠したまま発信するその歌声は“別次元”と評されていた。そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきたルフィ率いる麦わらの一味、ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。物語は、彼女が“シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出す。「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。時を同じくして連続爆破事件の犯人が脱獄。果たしてこれは偶然なのか?公安警察の降谷零(安室透)が同期である松田啓二を葬った因縁の相手を追い詰めるが、そこに現れた謎の仮想の人物に首輪爆弾を付けられてしまう。 などと宣伝されてたが 実際はシャンクスが首太不機嫌ゴリラになってひたすら見たこともない技のオンパレードを行うだけの映画。 ・一応考えておいてあるFILM REDの内容(時空改変後) 一応考えたけど…実際に映画を見ろってことにしたほうがきれいだろうな…ルフィ 改変前とは違ってシャンクスの首なし死体事件から始まる怪奇事件を未来から来たシャンクスの娘と称すウタと一緒にルフィが追うホラー冒険活劇になっている。 クライマックスで実は生きてたシャンクスが怪物からウタをかばって左腕を失うシーンは名シーン。